専門家に聞く 新・水飲み習慣

「アクティブ・ドリンキング」
のススメ
病気知らずの体をめざす
"新・水飲み習慣"
人は一般に"喉の渇き"によって水分不足を感じますが、そのときすでに体内の水分量の1%を喪失し、血液粘度も高まっていると言われます。喉が渇く前に飲む、攻めの水分補給「アクティブ・ドリンキング」を心がけましょう。
【この記事の監修】
日本医療栄養センター所長
医学博士
井上正子先生
医学博士、管理栄養士、日本医療栄養センター所長。国民の健康増進の援助を使命として管理栄養士の実務教育、一般地域住民や市町村、企業への食生活改善指導に従事する。平成元年、上記日本医療栄養センター設立の傍ら女子栄養大学、順天堂大学医学部、日本大学松戸歯学部などの講師や北里大学保健衛生専門学院教授を歴任。健康情報番組や各局への出演、栄養に関する著作と全国への講演活動など、乳児から高齢者まで幅広い世代の健康管理指導者として活躍中。
1日約1.2ℓの水を
効果的に飲むには?
1日に必要な飲料水として1.2リットルの水を飲むのは、なかなか難しいと感じる人も多いのではないでしょうか。実は一度にたくさん飲むと、身体の水分量を一定に保つための生理作用により、せっかくの水分・ミネラル分も、あっという間に排出されてしまいます。
効率よく吸収するためには、一度に飲む量はコップ1杯弱(150ml)くらいがおすすめです。飲むタイミングと量を工夫することで、水がもつ効果を最大限に生かすことができます。
[1日8回が目安]
水飲みタイムテーブル

1日の目安
コップ1杯弱(約150ml)×8回
= 約1.2リットル
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1回目
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朝起きたとき
人は寝ている間にコップ1-2杯もの汗をかくため、1日のなかで血液粘度が高いのは朝です。朝1杯の飲水は、血液を正常な状態に戻します。即効性があるため、ぜひ取リ入れましょう!体を目覚めさせ、排便しやすくする効果もあります。
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【目覚めにコップ1杯の水】
心筋梗塞が起こりやすいのは、午前10時前後。その予防に、寝る前の1杯の水に加えて、朝起きぬけに1杯の水を飲みましょう。朝晩の水飲み習慣が、脳梗塞と心筋梗塞を防ぐ一助となります。
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2回目
朝食時
食事前に水を飲むことで、胃腸が刺激され消化を助けてくれます。また食事で摂る栄養素やビタミン・ミネラルの吸収をスムーズにしてくれます。
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3回目
10時ごろ
仕事や家事の休憩を兼ねて、朝食と昼食の合間にも水分を補給しましょう。集中力を高めたいときは、冷やして飲むのも◎。気分がリフレッシュでき、気力が高まリます。
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4回目
昼食時
食事中に飲むことで適度な満腹感が得られ、食べ過ぎを抑制することができ、ダイエットにも効果的です。
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5回目
15時ごろ
おやつの時間には、軽食や果物に添えて、必ず水分補給を。リフレッシュもできて、作業効率も上がります。
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6回目
夕食時
朝食・昼食と同じように、水を飲むことで消化が助けられます。また、アルコールを飲む場合も、飲み過ぎの防止や、肝臓が行うアルコールの分解作業の負担を軽減するために、水も一緒にとりましょう。
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7回目
入浴前後
入浴では、予想以上に水分が失われています。入浴前後には十分な水分補給を忘れずに。また発汗により、カロリーが消費されダイエット効果にもつながリます。
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8回目
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寝る前
睡眠中に失われる水分を事前に補給する方法として、夜寝る前にも水を飲むとよいでしょう。
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【寝る前にコップ1杯の水】
脳梗塞が起こリやすい時間帯は、一般に深夜から翌朝の午前中です。寝る前に適量の水分をとって、血液を良い状態(サラサラ)にする準備をしてから眠りに付くのもよいでしょう。
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起床、食事、休憩、入浴、就寝など、何かあるごとに水を飲む習慣をつけておくと、無理なく水分補給ができます。健康のために、水を飲むタイミングと量を意識して「アクティブ・ドリンキング」を実践しましょう。
- 水分摂取について医師から制限を受けている方は、医師と相談のうえお飲みください。
【この記事の執筆】
株式会社マーキュロップ 経営企画室 室長
一般社団法人日本宅配水&サーバー協会 広報委員
岡本 彩
企業の現場感覚と業界動向の視点からコラムを執筆中。
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