更新日:2024.10.30 お客様Q&A
赤ちゃんのミルクづくりに使用する水は、安全性が優先です。ミネラルウォーターには硬水と軟水があり、赤ちゃんには硬度の低い軟水が適しています。特に、日本の軟水で加熱殺菌された水が推奨されます。一方で、硬水や特殊な処理を施された水は、赤ちゃんの体に負担をかける可能性があるため、避けましょう。本記事では、赤ちゃんに安全なミネラルウォーターの選び方について詳しく解説します。
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赤ちゃんのミルクづくりにミネラルウォーターを使ってもよい?
赤ちゃんのミルクづくりに適した水とは?
純水
軟水
赤ちゃんに硬水は気を付けた方がいい?
赤ちゃんの粉ミルクの調乳に、煮沸は必要?
加熱殺菌している水としていない水
加熱殺菌
濾過殺菌
RO水
安全なミルクづくりのために気を付けること
ウォーターサーバーは赤ちゃん・子育てに大活躍
赤ちゃんのミルクづくりには、使ってよいミネラルウォーターと、避けた方がよいミネラルウォーターの2種類があります。
ミネラルウォーターと一口に言っても、含まれるミネラルは産地や水源により様々で、また硬度により、硬水と軟水があります。ボトルに詰める前の処理方法もいくつかあり、非加熱のもの、加熱殺菌をしたもの、複数の水源の水を混合しているものや成分を調整しているものなどもあります。また海洋深層水や水素水、アルカリイオン水などもミネラルウォーターの売り場に並んでいますが、これらは赤ちゃんのミルクづくりに使用できません。すべてをまとめて「赤ちゃんのミルクづくりに、ミネラルウォーターを使ってよい」と言うことはできず、使ってよい条件を理解して、適切に見分ける必要があります。
赤ちゃんのミルクづくりに適した水は、軟水で加熱殺菌している水です。硬度は0~60までの軟水を選びます。できれば30くらいまでのより優しい水が良いでしょう。また離乳食開始前の赤ちゃんの口に触れるものは消毒や除菌が必要です。ミネラルウォーターも、ボトルに詰める前の製造段階で加熱殺菌が行われたもの以外は基本的に使用しません。やむを得ず非加熱のミネラルウォーターを使う場合は、水道水でミルクを調乳するときと同様に、15分程度煮沸してから使いましょう。加熱殺菌済みの軟水であれば、そのまま使うことができます。
赤ちゃん用品のメーカーなどから「赤ちゃん用の水」がペットボトルで販売されています。これらの多くは「純水(じゅんすい)」と呼ばれる水です。水分子と同等の細かさのフィルターを使用して水をろ過するため、ミネラルも全て取り除かれ、硬度は0です。赤ちゃんに使うことを前提に作られているため、そのほとんどが、製造工程で安全のための加熱殺菌も行われています。
これらの水は赤ちゃんのミルクづくりに使用することができます。ミルクの調乳用の水を用意しづらい外出時に使う他、非常時のために備蓄しておくのもよいでしょう。
目安として硬度が0~60くらいまでの軟水であれば、赤ちゃんのミルクづくりに使用できます。エビアンやコントレックスのような海外産のミネラルウォーターは硬水が多いです。サントリーアルプスの天然水や富士山のバナジウム天然水など日本のミネラルウォーターは、軟水が多いです。ただ、最近はシリカ水などで、日本の水にも中硬水・硬水のミネラルウォーターなどラインアップが増えているため、「硬度」の表示を確認し、0~60の範囲内のものを使用しましょう。
マーキュロップのウォーターサーバーでお届けしている「富士山の天然水」は硬度24の軟水です。加熱殺菌しているため赤ちゃんのミルクづくりにも使用できます。
赤ちゃんのミルクづくりに硬水のミネラルウォーターを使うことは避けましょう。硬度の高い硬水は、内臓機能が未発達な赤ちゃんの身体に、負担がかかる可能性があります。
「赤ちゃんのミルクを作るときに、ミネラルウォーターを使う場合、煮沸は必要でしょうか?」
結論から言うと、マーキュロップ「富士山の天然水」のように、以下の2つの条件を満たすお水は粉ミルクの調乳にも、煮沸せずそのままお使いいただいて大丈夫と言えます。
◎ミネラルウォーターの軟水(硬度の低い水=ミネラル成分の少ない水)
◎加熱殺菌している水(すでに煮沸していると言える)
粉ミルクのメーカーさんのホームページなどにも、硬度の低い軟水を使用し、
煮沸してから少し冷ました上で調乳にご利用ください、などと記載されています。そのような情報から「煮沸は必要ですか?」と聞かれるようです。
ミネラルウォーターやウォーターサーバーの水には、製造工程で加熱殺菌している水と、していない水とがあります。詳しく見ていきます。
日本では食品衛生法に基づく殺菌が必要とされています。殺菌にもいくつか種類がありますが、加熱殺菌が一般的で、ペットボトルやウォーターサーバーの水は必ずしも開封後にすぐに飲み切るとは限らないため、安全性の高い加熱殺菌が安心です。加熱温度と時間の基準があり、マーキュロップの富士山の天然水は加圧することで、おいしさを損なわないよう瞬間的に加熱殺菌を行っています。
市販されている「赤ちゃん用の水」も加熱殺菌が行われています。
加熱殺菌以外に、一定の基準をクリアすることで濾過殺菌したミネラルウォーターの販売も認められています。加熱殺菌は、燃料費など安定的に維持コストがかかることから、濾過殺菌を選択するメーカーがあります。
濾過殺菌の場合は煮沸が行われていない状態となりますので、赤ちゃんのミルクづくりに使用できるかどうかは各メーカーに問い合わせてから購入を検討すると良いでしょう。
市販のミネラルウォーターにはあまりありませんが、ウォーターサーバーにはRO水と呼ばれる水の種類があります。RO水の多くは水道水を原水に、非常に目の細かなRO膜と呼ばれるフィルターを使用して濾過します。フィルターは、理論上H2O(水分子)しか通さないと言われているため、ミネラルも取り除いた硬度0の純水になります。ただし、ミネラルを取り除かれた水は味もしないため、ウォーターサーバーでは人工的にミネラルを添加した水が多いです。
安全なミルクづくりのためには、ミルクづくりに適する水を選ぶことと、温度管理に気をつけることが大切です。気をつけたいポイントを紹介します。
●哺乳瓶は消毒・除菌する。
哺乳瓶や計量スプーンなどの器具は使ったらすぐに洗浄し、毎回消毒・除菌します。乾いた状態で清潔に保管します。
●清潔な手で作業する。
哺乳瓶などの消毒・除菌を行う際と、ミルクの調乳を行う際は、必ず手をせっけんと水で洗い清潔な状態で作業する。
●70℃以上のお湯で調乳する。
粉ミルクは無菌ではありません。粉ミルク自体を殺菌するために、70℃以上のお湯で調乳します。
●調乳後は2時間以内に使う。
粉ミルクを調乳した後はすぐに飲み切ります。授乳に時間がかかる場合も、常温で2時間を超えることがないようにします。
参考:乳児用調製粉乳の安全な調乳、保存及び取扱いに関するガイドライン
マーキュロップのスタッフも、自宅で赤ちゃん・子育てにウォーターサーバーを活用しており、実際に以下の様な声が挙がっています。
「加熱殺菌済みの軟水なので、温水で粉ミルクを溶かし、冷水を混ぜるだけでミルクを作れるので、かなりの時短になり助かっています!」
「息子が赤ちゃんの頃から、ミルク、白湯、その後の離乳食づくり、保育園時代の毎日飲み水を持参するとき、日常の水分補給と、様々な場面で活用してきました。 今は小学生ですが、自分で水筒に富士山の天然水を入れて元気に登校しています。」
温水と冷水の機能があるため、ミルクづくりの時間が短縮でき、ミルクを卒業したあとも自分で水を飲む習慣づくりにつながっています。
赤ちゃんのミルクづくりには、硬度0〜60の軟水で、加熱殺菌済みの水を選ぶことが重要です。特に日本の天然水は軟水が多く、安心して使用できる場合が多いでしょう。製造工程で、加熱殺菌が行われているかどうかを確認しましょう。適切な水を選ぶことで、赤ちゃんの健康を守りながら、手軽にミルクづくりができます。さらに温水と冷水の出るウォーターサーバーがあれば、ミルクづくりを効率的に行うことができます。
【この記事の執筆】マーキュロップ編集部
この記事は、株式会社マーキュロップの編集部が監修しており、ウォーターサーバーについて役に立つ情報発信を目指しています。
環境にやさしいリターナブルボトルで、おいしい富士山の天然水をお届けしています。
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